第9回目 5月の活動 国際交流イベントの参加
今月は日中の気温が35℃になる日もあれば、15℃程度の日もあり、日によって気温の差が激しかったです。気温が30℃を超える日は夏のように暑いので、まだ5月ですがエアコンをつけるようになりました。
中国語の学習では、引き続きHSK6級の問題を練習しています。今月は特に、作文問題を中心に練習しています。
HSK6級の作文問題は、HSK5級の作文問題とは形式が全く異なり、問題の難易度も格段に上がります。6級の作文問題では、与えられた中国語の文章を10分間で暗記し、それを決められた時間内に要約しなければなりません。そのため、文法の正確さはもちろんのこと、記憶力や的確に文章を読み取り要約する力も要求されます。
今後の課題は、時間配分と要約力を強化することです。決められた時間内に、指定された文字数で要約しなければならないので、より多くの練習問題を解き、その形式に慣れていきたいです。作文問題は得点源となるので、引き続き練習したいと思います。
学部の授業は、中国語の学習とは異なり、中国の視点から見た物事の捉え方を学ぶことができるので、非常に新鮮で興味深いです。
最近、特に興味深いと思った内容は、「民族社会工作」の授業で学習した「民族」と「族群」という語がもつ基本的な概念の違いについてです。
「民族」と「族群」という語を英語で表すと、それぞれ「nation」と「ethnicity」になるそうです。これらの語を、性質からみると「民族」は政治性を強調し、「族群」は文化性を強調するそうです。また、社会的効果からみると、「民族」は法律性を表し、「族群」は学術性を表すそうです。これら以外にも、「民族」と「族群」は、様々な観点からみて明確に区別されていることが分かりました。
日本は単一民族国家であり、中国は多民族国家であるという違いから、これらのような語の概念や重要度も異なると感じました。日本人にとって、「民族」や「族群」といった言葉は、あまり馴染み深いものではないので、世界的な多民族国家である中国の価値観を学習する機会を得ることができて良かったです。
また、5月中旬に、大学内で「国際文化節」というイベントが開催されました。
このイベントでは、中央民族大学に留学している留学生たちが主体となって、それぞれ自分たちの国の食べ物をふるまったり、文化を紹介したりするなどして国際交流を楽しみました。
日本のブースではたこ焼きを作り販売しました。自分たちでたこ焼き器や必要な食材を購入しなければならず、特に食材の準備は大変でした。中国では入手困難な食材もいくつかあるなかで、なるべく日本のたこ焼きの味を再現できるように努力しました。また、ムスリムの方々も食べれるように工夫して食材を選びました。イベント当日は、多くの人々に味わっていただき、好評だったので良かったです。
また、日本文化の紹介として、浴衣の試着やけん玉などを体験していただきました。子どもから大人まで、多くの方々が日本文化を体験し、楽しんでいただけたので非常に有意義な時間となりました。
このような日本の文化を発信できる機会はほとんどないので、様々な国籍の人々に、日本の文化を実際に体験していただけて良かったです。今回のイベントを通じて、日本の文化に対して詳しくない人ほど、逆に興味を持って体験しに来てくれることが多いことに気がつきました。このことは、島根県の魅力を発信していく際にも、大いに役立つと感じました。
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写真は2枚とも国際文化節の写真です。1枚は参加した留学生全員の集合写真で、もう1枚は、イベント当日の日本ブースの一部を写したものです。 |