ジャカルタLRTという北ジャカルタのモノレールプロジェクトに設計照査業務の補助としてインターンシップに参加させていただきました。主な活動内容は進行会議への参加や配線図、プロジェクト紹介のPPTの作成、鉄道の現場視察を行いました。設計照査という立場は、雇用主、請負主、技術者の関係性、事業の流れを第三者から見ることが出来ます。

鉄道現場視察

写真1:鉄道現場視察


北スマトラにあるアサハン第三水力発電所での現場視察と3D,4D,5D設計の説明を受けました。現場視察では、取水堰や貯水池、発電所、地下水路工事で使われたトンネル、コントロール施設を見学しました。この発電所は、トバ湖というインドネシア最大の湖から水を引き、年間約1,500GWhを発電することが計画され、年末までには完成予定です。この発電所により施設周辺地域のインフラ整備が期待されています。

アサハン第三水力発電所

写真2:アサハン第三水力発電所


ジャカルタ事務所では主にインドネシアでの契約や入札を行う営業を行なっています。今回は営業の担当者の方と自動車テストコースの視察に同行させていただいたり、営業の業務内容を説明していただきました。

インターン先の社員の方々

写真3:インターン先の社員の方々

インドネシアでは仕事の際、スーツの代わりにバティックと呼ばれる伝統衣装を着用します。色や柄は様々で人と被ることがないほど多くの種類があるため、集合写真の際はとても鮮やかになります。

 

今回のインターシップを通し、海外でのプロジェクトに対する姿勢を学ぶことが出来ました。
まず、日本では技術や製品が高性能で安全であることをアピールします。しかし、全ての事業に当てはまるわけではありませんが、インドネシアではある程度の安全性でより早く利用できる製品を求めている、印象を感じました。
また、インドネシアでは日本と働き方も異なり、仕事や会議の開始時間や昼休憩の時間が延びることがあり、あまり時間に縛られている感覚がありませんでした。
このように、その国ごとに価値観やスタイルがあることを感じました。日本人にとっては、海外の考え方に違和感に感じることがあるかもしれません。
そんな時は、自分の価値観を押し付けるのではなく、互いに相手側を尊重し受け入れ、話し合いができる関係を構築しプロジェクト達成に向けて協力することが大切だと学びました。

約11ヶ月間のインドネシアでの留学生活、インターシップを無事に終えることが出来ました。次はこれまでの体験を活かし、島根県の課題やインドネシアと日本のつながりを強める活動に貢献していきたいです。
最後までサポートしてくださった、見守ってくださった全ての方々に心より感謝申し上げます。