1.ハギア・ソフィア

イスタンブールにあるハギア・ソフィアを訪れました。トルコに来たら必ず訪れるべき建築物です。入場料は3千円程で予約が必要な場合もあります。個人的には、外見はブルーモスクの方が鮮やかで好きですが、内装はハギア・ソフィアの方が厳かで豪華だと思いました。ハギア・ソフィアの歴史についてですが、元々は六世紀に東ローマ国ビザンツ帝国にキリスト教会として建造されました。しかし、オスマン帝国ができたことによって宗教が変わり、ハギア・ソフィアはイスラム教寺院に上書きされました。トルコ共和国ができた後の1930年代には初代大統領ケマル・アタテュルクが政治と宗教の分離を進めたことでハギア・ソフィアは博物館となります。ハギア・ソフィアの面白いところは、元はキリスト教会だったため、キリスト教の壁画とアラビア文字の両方が存在していることです。イスラム教の寺院になった時にキリスト教関連のものは隠されていましたが、時間が経つにつれてキリスト教のものが色々出てきたのだそうです。2つの宗教が共存し合っている面白い建物だと思います。しかし、最近、博物館であるハギア・ソフィアをイスラム寺院に戻すという動きが見られます。礼拝所になってしまうと、世界遺産登録が取り消しになってしまったり、イスラム教徒以外の人々が入れなくなってしまう可能性があります。アジアとヨーロッパの境目にある国だからこそ、その良さを活かせるような考えと行動が必要だと思います。

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写真1:ハギア・ソフィア 

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写真2:ハギア・ソフィアに関するスタディ

 

ハギア・ソフィア以外にも、フェリーに乗ってみたり、アジアサイドを歩いてみて街の雰囲気や地形、建物の形、人の服装、体型、人の動きなどを観察しました。それによって得られた知識を活かしてスポーツ施設を設計しています。

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写真3:スポーツ施設の原案

2.クリスマスパーティー

私が日本にいる時はクリスマスの日でも祝うことなくいつも通り過ごします。しかし、ホームステイ先で盛大なクリスマスパーティーを体験したおかげで、文化を大切にする重要性に気づくことができました。文化を尊重することで、日頃の色んなことにも感謝できるようになります。この経験によって、日本の建築または日本人の価値観は、文化や日々のイベントに集中できるようになるための十分な工夫がされていないように感じるようになりました。私が日本に住んでいる時は常に効率を重視していて、周りにも似たような人が多くいます。デンマークで学んだヒュッゲと同じように、海外で得た価値観を日本での建築に活かしたいと思います。

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写真4:クリスマスパーティー

3.カッパドキア

トルコからバスで半日程東に進むと、カッパドキアに着きます。カッパドキアは非常に乾燥しており、洗濯物は室内に一晩放置しておくだけで乾いてしまいますし、12月なので雪が少し積もっていましたが、雪を握りしめても固まりません。カッパドキアの特徴といえばその独特な地形とそれを活かした住居です。火山の噴火によって蓄積した溶岩によってこのような景観になったのだそうです。大きく分けて2種類の住居があります。小さな山に穴を開けて作られた洞窟住居と、石を積んで作られた住居です。1階が洞窟で2階が石造りになっている建物もあります。なぜトルコ人が洞窟を作ってそこに住むようになったのか、それには3つの理由があります。1つ目は宗教です。ビザンチン時代にはキリスト教の修行僧が俗世から逃れてカッパドキアに住むようになりました。2つ目は戦争です。立地の観点から、カッパドキアは戦争の場になることが多かったらしく、アラビア軍やペルシア軍から身を守るため、そして長期間身を潜める場合に備えて地下都市のようなものを作ったのだそうです。3つ目は洞窟住居のメリットです。凝灰岩で形成されたカッパドキアの洞窟住居の壁は極小の孔が集まった多孔質であり、断熱性能が高いため、夏は涼しく、冬は暖かく過ごすことができます。気候も乾燥しているので、換気も問題ありません。

私は、この洞窟住居は、環境と歴史が偶然重なってできた稀有な例だと思います。

ところで、カッパドキアには、毎朝日の出に合わせて気球が飛んでいます。気球ツアー(送迎、気球1時間、シャンパン1杯)は約一万円でした。画像や動画を見るだけでは感じることができない、自然の壮大さと人々の営みを見て感動しました。

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写真5,6,7:気球からの眺め

4.来月の活動

今月は特にボランティア活動をすることができなかったので、トルコを出国する前に何かを作ってみたいと思っています。1月中旬にはトルコよりも治安の悪いペルーに行くので、安全に留学できるようスペイン語を予習しておこうと思います。