第3回目 11月の活動 デンマークでの別れとトルコでの新生活
1.デンマークでの学びと別れ
Andreasさんの庭園で、多くのことを学び、多くの人に出会いました。自然と触れあい共存し、人との時間を大切にする。実際にデンマークで生活することで、「ヒュッゲ」がどういうものかを体感することができました。この感覚を島根の人々に共有したいと思っています。Andreasさんの庭園は、多くのインスピレーションを与えてくれ、私の将来の夢をより詳細なものにしてくれました。留学開始前は、有名な建築家になって隠岐で建築の民主化促進というのが私の目標でした。しかし、デンマーク留学後、今の私の夢は、「隠岐に和と洋を合わせた庭園をつくり、今まで出会った海外の友人を招待し、彼らに隠岐を楽しんでもらいながらアンバサダー活動とエヴァンジェリスト活動、そして隠岐での建築の民主化促進を共に目指す」です。現在、その庭園の設計と、建築の民主化と隠岐・海外の文化交流プロジェクトのアイデアを考案しています。
この約二カ月半で、デンマークのホームステイ先のAndreas さんや彼の友人達ととても楽しい時間を過ごすことができました。Andreasさんの友人は、主に近所に住んでいる方々ですが、デンマーク人だけでなく、フィリピン人の方もいます。デンマークでの生活で最も印象的だったことが三つあります。1つ目は街並みです。言うまでもなく、コペンハーゲンの街並みは非常にきれいです。古きヨーロッパのような住宅がズラーッと並び、国会議事堂や宮殿などの巨大さ、豪華さには圧巻でした。そこから少し離れて海に近づくと、歴史的な街並みから一転、現代的な建物が沿岸部に建っています。建築の現代と過去のメリハリがあり、よく計画されているなと思いました。2つ目は人の優しさで、個人の意見ですがデンマーク人の優しさは日本人のそれに匹敵すると思います。特に電車の中では、人が自転車を停めるのを手伝っている人がとても多かったです。私も何度か助けてもらいましたが、いつもこちらに笑顔を向けてくれるのでこちらもつい嬉しくなってしまいます。印象的だったのは、ワインの試飲会に参加した時のことで、私がうっかりグラスを落として割ってしまい落ち込んでいる時、周りの人が「大丈夫、よくあることだから!」と励ましてくれました。その数分後、他の男性もグラスを割ってしまい、「ほらね、よくあることだって言ったでしょう?」と言われました。
デンマーク出発の日が近づいた頃、私はデンマーク人やフィリピン人の方々と一緒に、お別れパーティーを合計3回しました。ここで3つ目の最も印象的だったことなのですが、料理がすごく美味しいです。口に合わなかったことが一度もありませんでした。デンマーク料理もフィリピン料理も、私の頭の中から日本料理の記憶(寿司とラーメン以外)が飛んでしまうくらい美味しかったです。今までの人生の中でも最も充実した時間でした。またデンマークに行きたいです。

写真1:お別れパーティーのフィリピン料理

写真2:友人達との写真
2.トルコ到着
Andreasさんに別れを告げ、コペンハーゲン空港からトルコのザビハギョクチェン空港に着きました。デンマークが良すぎたせいか、空港での対応はあまり親切には感じませんでした。その頃、Andreas さんが私が滞在していた期間のデンマークの写真を全て送ってくれました。それを見ていると、思わず泣いてしまいました。もうデンマークを発ってしまったこと、これからの留学生活への不安を感じ、この時やっと自分がデンマークでの生活をすごく楽しんでいたことに気づきました。今までの経験を信じて、トルコでも学びと経験を求めて、価値のある留学にしようと思います。
3.イスタンブールの建築
イスタンブールは東にアジア、西にヨーロッパという他に類を見ない都市です。そのため、建築は東西双方の意匠の影響を受けています。イスタンブールの建築史を学べば、世界の建築史の大枠を掴めるかもしれません。今月、私はブルーモスクとグランドバザールを訪れました。ブルーモスクは、青と白を基調として、大理石を使って作られた威風堂々とした建物です。このような見た目になった最も大きな理由は宗教です。神秘さを重視するキリスト教に反して、偶像崇拝を禁ずるイスラム教は合理性を重視します。ドーム状だと、内部に入った瞬間、一気に壁面と屋根の精密な細工が視界に入ってくるので圧巻です。

写真3:ブルーモスク外見

写真4:ブルーモスク内部
街中でのしつこい呼びかけを躱しながら十数分歩くと、グランドバザールに到着します。ここは迷路のようになっている屋内市場で、このデザインには歴史を感じます。建設は1460年、三万平方メートルを超える現在もなお世界最大規模の市場です。内部は衣類や貴金属、革製品などで埋め尽くされており、その豪華な品揃えと賑わいはさすがヨーロッパとアジアの中心といった感じです。

写真5:グランドバザール
4.語学学校
語学学校ではトルコ語を勉強しているのですが、意外なことにドイツ人が多いです。なぜトルコ語を学んでいるのか訊いたところ、ドイツ人にはアラビア系の人がそれなりにいて、彼らの大半はトルコ語を話せるから、会話ができたら面白いからトルコ語を学んでいるのだそうです。
5.来月の目標
来月はイスタンブールでのフィールドワークをより詳細にすすめ、デンマークでの学びも活かしつつ建築設計を進めようと思います。










