第7回目 3月の活動 認知度のギャップと島根発信の再設計
3月のふりかえり
3月は、特に大きな行事もなく、授業に専念することができました。日本では、卒業シーズン、春休みの時期だったと思いますが、フランスでは多くの大学が後期の授業の真っ只中でした。
私の大学では後期も後半に差しかかり、中間テストやプレゼンテーション、期末テストが実施されました。前期が9月から12月、後期が1月から5月となっているため、日本の大学の半期の間に一年間の授業が詰め込まれているような感覚です。そのため、後期が終わるのもだいぶ早く感じました。

写真1:フランス人の友人が作ってくれたクッキーです。日本に留学へ行ってしまったので、次は日本で会うことになりそうです。島根に遊びに行きたいと言っていたので、島根で会えたらいいですね。

写真2:アーモンドの花が満開でした。桜そっくりの花ですが、近くで見るとちょっと違うことがわかります。最近は肌寒い日が多く、大学では風邪が流行っていました。私も風邪をひいてしまいました。薬局で薬剤師さんに症状の説明をしなければならずとても緊張しましたが、無事薬を買うことができました。3月末にサマータイムになったので、日本との時差も7時間となりました。1日が23時間の日があったので、不思議な体験をしたように感じます。
今月の活動
今月は、前回に引き続きアンケート調査の実施と、インスタグラムのアカウントの運営を行いました。
まず、アンケート調査の中間結果です。今回は新たに7名のフランス人の学生に協力を得ることができました。今回は、島根県の認知度、フランスの学生と日本人の学生の島根県の印象の2点についてまとめたいと思います。
島根県の認知度は、22人の協力者のうち、27.3%となっています。

この結果は、日本人の協力者の回答も含まれているため、フランスの学生の認知度はかなり低くなると予想できます。
日仏の学生の島根に対する印象についてです。島根を知っている人のみを対象とした質問項目「島根県はどんなイメージがあるか?」では以下のような回答が見られました。フランスの学生は「Des temples(お寺)」「des jardinst(庭園)」「La préfecture la moins visitée du Japon, une préfecture rurale(日本で最も観光客が訪れない、田舎の県)」「L'histoire religieuse de la région(地域の宗教史)」「La nature, la forêt et le calme(自然、森林、静か)」
それに対して、日本人学生の回答では、「田舎」「出雲大社」「隠岐諸島」「松江城」「ノドグロ」「海」「古い神社」「砂丘、鳥取県と混同する」とありました。
フランス人の学生(日本について学んでいる学生)は、歴史的で日本らしい文化(お寺や庭園、宗教史)のイメージを持っていることが伺えます。日本人の学生は、観光名所や特定の場所、名物などより具体的で詳細なイメージを持っていました。どちらの学生も共通して、田舎という認識があり、私自身も島根県に対して同様のイメージを持っています。
これまでのアンケート結果から、日本に興味を持っているフランスの学生でも島根県の認知度がかなり低いこと、日本とフランスでは島根に対するイメージの差があることがわかりました。つづいて、留学出発前から私が運用しているインスタグラムの投稿について目を向け、これまでの投稿のふりかえりと今後の投稿についてまとめたいと思います。
私が運営しているアカウント(@decouvrir_shimane)では、島根県で撮影した写真を投稿しています。

主にフィード投稿(一般的によく目にする写真メインの投稿)をアップロードしています。私が出かけた場所で綺麗だと思った景色を撮影して、投稿しています。島根に住んでいる私が見ている風景を多くの人に見てもらうことを意識しています。島根を知らない人はもちろん、島根を知っている人や住んでいる人でも楽しめるようにすることを目指しています。
実際の投稿の投稿はこのような感じです。

一目で島根とわかるような写真は少なく、アカウント名やハッシュタグ、位置情報で島根の風景であると伝わるようにしています。このような投稿をしていた理由として、出雲大社や松江城などの一定の認知度がある写真ではなく、あまり知られていない景色をシェアすることで島根の知られざる魅力が発信できるのではないかと考えていたからです。
しかし、これまで行ってきたアンケート結果を参考にすると、フランスの学生は島根に対して抽象的なイメージを抱いており、島根はどんな場所で、何があるのかを知らないのではないかという発見がありました。今までの投稿の目的と、インスタグラムを活用して島根の認知度を向上させるという目的の間には、ずれが生じており、私の目指す「島根のありきたりなイメージをあえて発信しない」という方針では、実際に起きている「島根って何があるの?」という問題に対処しきれないことが考えられます。
今後の投稿では、島根といったらこれ!というアイコンが生まれること、歴史や田舎という抽象的なイメージから具体的なイメージを持ってもらうことを目的とした写真・動画をアップしたいと考えています。しかし、島根をPRする投稿はすでにたくさんあるため、何か差別化が測れるような投稿を作っていく必要があります。この点に関しては、今後のアンケート調査やインタビュー調査、留学生活で学んだことから解決策が見つかるのではないかと思います。
今後の活動
3月は、留学生活の終わりが見えてきたことから、何も活動が進んでいないのではないかと不安になったり、語学力の問題から活動スケジュールや活動内容への疑問を持ったりしました。
ここまでの留学期間で、出会った友人と出身地の話をすることがよくありました。島根出身だと話すと、島根ってどこ?と聞く人がほとんどです。しかし、このやりとりだけでも名前だけでも知ってもらえますし、どんなところなのかを説明することもできます。私が思っているよりも、些細なことから島根について知ってもらえるのだと気づきました。今までは異国の地でアンケート調査やインタビュー調査を行うことにやりづらさを感じていましたが、考え方や問題の捉え方を変えてみることで、やりやすくなったり、新たな方法を見つけることができたりするとわかりました。
今後は、見通しを立てながら、今までよりも積極的に行動してみたいと思います。その第一歩として、来月はインタビュー調査の準備を進めていこうと考えています。










