12月5日から8日までエフタスコーレに行きました。

エフタスコーレとは、7年生から9年生の間に通う、私立のボーディングスクールです。

そのため、デンマークでは珍しく教育費がかかり、月に日本円で10万円ほどだそうです。寮や食費、修学旅行代などすべてこのお金に含まれているので、かなり安いかと思います。ただ両親の収入によって、この額にも差があるようです。


ホイスコーレと同じところを紹介すると、1.集会でよく歌う2.班にわかれてのミーティングがある3.みんなで集まって映画を見ていたことです。

1について、朝ごはんの後に30分ほどみんなで集まって、先生の話を聞いたり連絡事項を伝えられる時間があるのですが、集会の始まりと終わりによく歌いました。「hojskole sang bog](デンマーク語)ホイスコーレソングブックという歌が600曲ほど収録されたものがエフタスコーレでも使われていました。

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2について、簡単に言うと「最近どう?」というように雑談ベースで週に一度ミーティングがあります。私が参加させてもらったミーティングでは、クリスマスをどう過ごしているかなども話題に上がったり、日本の学校生活のことや、お酒の文化なども話しました。

3について、エフタスコーレでも「ヒュッゲ」というデンマーク語に基づいているんだなと体感しました。


エフタスコーレ特有の部分でいうと、やはり授業です。7年生から9年生になるまでの生徒が在籍していることもあり、いわゆる「5教科」と呼ばれるような科目もあります。数学の授業にお邪魔しましたが、日本と全く違いました。まず、グループで授業が進行していくことです。日本の授業だと、個人で解いてみんなで答え合わせをする、といったイメージですが、問題をグループで考え、わかったら「答えは○○じゃない?」といったようにみんなで答えを導き出していました。また、そもそも問題の内容も異なっていました。日本だとただ公式を使って答えを導き出すことが多いですが、クリエイティブ思考が問われるものが多かったです。たとえば、数字がたくさん書いてあり、となりにその数字の並び替え方のヒントのようなものが書いてあります。それに従って正しく数字を並べ替えるといったものです。私は、ただ問題を解くだけの方程式などはすぐに解け、教えることができましたが、後者は全くと言っていいほど解くことができませんでした。

ただ、デンマークでは、世界共通の数学テストなどでは、最下位付近をさまよっているらしく、政府が教育改革に取り組んでいるそうです。ただ今は、変革期で、どっちつかずのようになっていて難しいと数学の先生がおっしゃっていました。

また、グループワークの授業もあり、現在はショートフィルムを作っているそうです。今後2週間のプランを立てて、計画的に取り組む姿が印象的でした。

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エフタスコーレで映画を見る会を開催した時の写真です。デンマークにはヒュッゲという文化がありますが、非常に根強いのだと気付かされたときです。部屋を暗くして、お菓子やホットココアを準備しました。

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クリスマス前にとった写真です。街がクリスマス一色に染まっていました。

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デンマーク最後の日です。デンマークの冬は天気が悪いことが多いのですが、この日久しぶりに晴れていました。