第2回目 2月 デンマーク文化クラスと日本文化紹介
デンマークに来て三か月目に入ろうとしていますが、ようやく慣れてきました。
学校では、デンマーク文化の授業を履修しています。
デンマーク文化と聞くと、プラスにとらえられがちかもしれませんが、デンマークは14歳くらいからお酒を飲む習慣があり、量もかなり多いほうだといわれています。また、日照時間が短いことから鬱になってしまう若者も多く、メンタルヘルスも深刻な問題となっているということです。デンマーク人の友人と話しているとき、これからデンマークはどのように対処すべきなのか、と尋ねられました。
実際には日本も同じような問題を抱えているということを伝えたうえで、福祉に多くの税金を費やしているにもかかわらず、抜け道のように鬱や自殺がかなり多くなっている状況は非常にまずい状況ではないか、もっと税金の使い方を考え直すのもいいのではないかと伝えました。
ありふれたような回答しかできませんでしたが、福祉の恩恵を得ているこの国でも多くの問題が転がっているのだと知りました。
週末に、日本の遊びを紹介しよう、ということになり、「だるまさんが転んだ」をしました。週末ということで、多くの人が帰省をしていましたが、20人ほどの参加者が集まり、約一時間ほど楽しみました。私でさえ小さいころにそのような長時間、やったことがありませんでしたが、楽しんでくれたようでよかったです。
また、あるデンマーク人5人に日本の「めんつゆ」を試飲してもらいました。なんと5人全員が口に合わなかったと答えていました。どうやらしょっぱすぎたようです。確かに日本食はヘルシーですが、塩分には気をつけないといけないのだな、と感じました。
留学している立場なので、あまり母国の色を出すというか、日本語や日本の文化について話し続けるのはあまりよくないかもしれないと思っていたけど、今月は日本語や文化を受けいれてもらえて、とてもうれしかったです。最近は、「かわいい」や「おはよう」をたくさん使ってくれています。
デンマーク人に日本についてもっと知ってもらえたのはとてもうれしかったですが、島根県という場所をみんな知らないのでもっと発信していきたいです。
写真1:エーベルトフトという街に行った際の写真です。昔ビール工場だった建物が、現在は美術館として使われています。デンマークではとても珍しい、雲ひとつない快晴だったのが印象的でした。
写真2:学校の近くの海でムール貝を拾い、クリーム煮にした時の写真です。私の学校にはアウトドアコースがあり、その生徒たちが火おこしから料理までやってくれました。日本ではアサリやしじみが貝のなかでは多く食べられていると思いますが、こちらはムール貝のようです。