教育について数人のデンマーク人にインタビューを行いました。デンマークでは約10年前に教育改革が行われており、『国民学校法』の改正によって、国語と数学、体育の授業時間が追加、英語の授業も早期から導入され、授業数が改正前よりも平均131%と大幅に増えたようです。デンマークには「エフタスコーレ」「ホイスコーレ」とよばれる義務教育ではなく、音楽やメディア、スポーツやアウトドアなど、特異な専門分野を伸ばしながら「個性を伸ばす教育」「自ら考える教育」を重視する、私立の全寮制フリースクールがあります。この二つの学校は言わば自分の好きなことだけをすればよい時間です。大きな違いのある学校に通うからこそ、義務教育学校や高等学校に対して、「自由が少ない」と感じたり「勉強だけしてつまらない」と感じる人もいるようです。また義務教育学校に対してストレスを感じすぎるということもあるようです。

デンマークの教育というと基準が高く、他国からも評価されることが多いですが、友人たちは、もっとこうするべきだ、だんだん悪くなってきているなどの意見をもっている子が多いです。一人一人が考えているからこそ高い教育水準が保てるのではないかと思います。また、今選挙が近いため、授業で、候補者の話を聞きに行くというものがありました。終わった後、どうだったのかと聞くと「あの候補者は、この政策の部分において間違ったことを言っている」などの意見が出ました。おそらく日本であれば、「すごかった」「誰に投票すればよいかわからない」などの意見が出ると思いますが、10代にして選挙候補者の見聞きができていて驚きました。

また、ビューティースタンダードについても調査をしました。以前からこのトピックに興味があり、せっかくなのでデンマークで調査をしてみました。一番驚いたのは、美しいと感じる人はどんな人か聞いたとき、80%のデンマーク人が「physical healthy」と答えたことです。体は運動などして作り上げるものという認識がある人が多くいたように感じます。日本では、時に女性はとにかく痩せることを重要視されているように感じますが、全く異なる回答で驚きました。

S__49545223_1 S__49545221_0

theme dayという、5つのテーマから一つ選び、それに
沿った授業を3日連続でやる、という日があります。
(全4回)わたしは今回ガーデニングを選んだのですが、
森を探索していた時に見つけたお花です。

選挙のことを聞いたお友達です。いつも自分の意見を
持ち、それでいて他人の意見をも尊重できる素晴らし
い子です。授業後には疲れて寝てしまいました。

晩御飯に、日本人の仲間たちと餃子とみそ汁を作りました。餃子を学校のみんなと作ることができ、本当に楽しかったです。みんな楽しみながらやってくれたようで、餃子の皮頂戴!という声がよく聞こえました。すごくおいしかった!とみんないいに来てくれて本当にうれしかったです。

ホイスコーレにいると、授業以外の時間が多いので、趣味というものが初めてできました。また、本当に自分が何をしたいのか、将来どんなことがしたいのか考える時間を作ることができてとても幸せです。