ブリスベンの2月の様子

2月のブリスベンは、雨が少なく晴れの日が続き、暑さが厳しい日が続いています。最近は、図書館で行われている「Conversation Club」に参加し、さまざまな人と英語で会話を楽しんでいます。また、オーストラリアでは長期休みが終わり、バスの中や図書館では制服を着た生徒の姿をよく見かけるようになり、新学期の始まりを実感しました。

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写真1:ブリスベンの海の様子

最近の暮らしについて

1月までホームステイをしていましたが、2月からシェアハウスでの生活を始めました。これまでの実家やホームステイ先とは異なり、すべての家事を自分で行う必要があり、新しい環境に適応しながら多くのことを学んでいます。新たな挑戦を通じて成長を実感する一方で、これまでそばで支えてくれていた家族やホストファミリーの存在の大きさに改めて感謝する機会にもなりました。
また、シェアハウスでの生活が始まってからは、食材の買い出しのために頻繁にスーパーへ行くようになりました。オーストラリアは物価が高いことで有名ですが、日本と比べて果物が美味しかったり、ビーフが安かったりと、意外な発見もあります。さらに、1つの商品に対してさまざまな種類や価格のものが並んでいるため、見ているだけでも楽しむことができ、今ではスーパー巡りが私の趣味のひとつになっています。

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写真2:「2025年度第3回セミナー」でも紹介しましたが、少し古くなった果物を子どもは無料でもらうことのできるブースが必ずスーパーには設けられています

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写真3:約1ヶ月ぶりにホストファミリーと再会しお昼ご飯を食べました。「教えてくれた米麹を使用したチキンをよく作ってるよ」と言ってくれました

語学学校での学び

今月、語学学校では「Cultural Party」が開かれ、各自が自国の料理を持ち寄り、交流を深めるアクティビティがありました。私は卵焼きを持参し、日本の食文化について紹介しました。卵焼きの形が珍しかったようで、「本当に卵を使っているの?」「どうやってこの形にするの?」「調味料は何を使っているの?」と、多くの生徒が興味を示してくれました。さまざまな国の伝統的な料理を楽しむことができ、文化を共有する貴重な経験となりました。
また、今月は「ショッピング」をテーマに1週間かけてディスカッションを行いました。オーストラリアは物価が高いため、私は安くなっている商品やセール品をよく購入するのですが、友人の中には「値引きされている商品は売れ残りで人気がないから買いたくない」「自分の国では安くなった商品を買うことは貧しさを表すことと同じなので、絶対に買わない」と話しており、文化の違いを強く感じました。

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写真4:「Cultural Party」の様子、このほかにもいくつかのテーブルがあり沢山の料理を楽しむことができました

米麹ワークショップや文化交流の活動

今月は、前回の甘酒を使用したスイーツが好評だったことから、バレンタインデーに合わせて甘酒を使ったレアチーズケーキを作るワークショップを語学学校の友人と行いました。前回の反省を活かし、甘酒の見た目に戸惑う人が多かったため、ミキサーに入れる前に甘酒を見て、香りを確かめ、試飲してもらう工程を取り入れました。
甘酒単体での反応は、「これが本当にお米からできているの?」「匂いはあまり良くないかも」と少し戸惑いもありましたが、完成したチーズケーキを食べると、「砂糖を使っていないのに甘さを感じるのがすごい」「オーストラリアのスイーツは甘すぎることが多いけど、このぐらいの甘さがちょうどいい」「匂いも全然気にならなくなった」と、予想以上に好評でした。
また、ケーキが固まるのを待つ間に、米麹を摂取することで得られる健康効果や、さまざまな活用方法について説明しました。さらに、ポストカードを使って島根についても紹介し、松江城やシジミ、ヤマタノオロチなどの話を交えながら、島根の魅力を伝えました。待ち時間を有効活用し、多くのことを紹介できた点が良かったと感じています。

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写真5:完成したチーズケーキを食べる様子

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写真6:ケーキが固まるまでの時間の写真

 

日本人学校でのボランティア開始

2月から、日本人学校でのボランティア活動が始まりました。私は主に中学2年生と小学4年生の授業のサポートに参加しています。授業のスタイルは日本の教育と似ており、教科書を使用しながら進められていましたが、黒板に板書する機会がほとんどなく、どの教科も対話形式で進められている点が印象的でした。生徒たちが積極的に発言しながら学ぶ環境が整っており、日本の学校との違いを実感しました。

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写真7:日本人学校の4年生算数の授業の様子

まとめ

今月も、さまざまな行事やワークショップを通じて、日本および島根の魅力を発信する機会を持つことができました。また、日本人学校でのボランティア活動を通じて、子どもたちと関わる機会が増え、新たな学びも得られました。さらに、日本語学校で島根について紹介したい旨を伝えたところ、快く受け入れていただけたため、その準備を進めています。
引き続き、活動を継続し、オーストラリアの教育や文化を学んでいくとともに、日本文化や島根の良さをより多くの人に伝えていきたいと考えています。