第2回目 2月の活動 アメリカのスポーツビジネスを学ぶ
私の留学先はアメリカ合衆国カリフォルニア州のシリコンバレーと呼ばれるエリアでそのシリコンバレーを構成する都市のひとつであるサンタクララのB-Bridgeという日本の会社でインターンをしています。
2月は主に「アメリカのスポーツビジネス」を学びました。
アメリカのスポーツビジネスの規模は皆さんのイメージにもあるかもしれませんがとても大きいです。私はインターンをしている会社のスポーツ担当の方と一緒にサンフランシスコ・ジャイアンツの本拠地であるOracle Parkに行ってきました。ジャイアンツのマーケットを広げるためのミーティングをしながら球場内の普段は立ち入ることのできないエリアのも入ることができました。すでに日本のスポンサーも入っており、日本の企業のロゴをアメリカのスタジアムで見ることはかなり新鮮でした。
写真1:B-Bridgのスポーツを担当している方とサンフランシスコ・ジャイアンツのホームであるOracle Parkに行った写真。グランドにも入ることができとても貴重な経験だった。
ゴールデンステートウォーリアーズのマーケティング部門で働いておられる日本人の方とサンフランシスコ大のスポーツマネジメントを先行されている方とサンフランシスコにあるウォーリアーズの本拠地であるChase Centerでお会いし、日本とアメリカのプロスポーツビジネスにおける違いなどをたくさん話しました。スポンサーシップ、放映権、スタジアム関連など幅広い話題で盛り上がりました。また、スポーツチームを支える人の忙しさなど外からだとあまり知ることのできないこともお聞きできました。
またアメリカのスポーツビジネスはプロだけではなく大学スポーツもビジネス的要素を多く含んでいます。先日、スタンフォード対ノースカロライナのバスケの試合を観に行きました。会場は外から見ると市民体育館のような見た目ですが、中に入ると大きなビジョンもあるアリーナでした。観客もかなり入っていて、チケットはプロと比べたらかなり安いですが、日本のプロの試合よりは少し高めです。
他にも、ハウスメイトと一緒にMLSの試合を観に行きました。サンノゼにあるPayPal Parkはサッカースタジアムで観客とピッチも近くスタジアムの横に芝生のエリアがありキッチンカーやスポーツ体験、小さい子向けのボディペイントなどサッカー以外の楽しみ方も充実していました。
写真2:スタンフォード対ノースカロライナの大学バスケの試合を観に行った時の写真。大学にあるとは思えない立派なアリーナが印象的だった。
写真3:ハウスメイトとサンノゼ・アースクエイクスの試合を観に行った時の写真。インド出身の彼が「日本は地震が多いからこのチーム名が使えないね。」と言っていた。日本は世界的にも地震が多い地域という認識があるのではないかと思った。ちなみに彼は地震を経験したことがないと言っていた。
いくつかのスポーツ施設を観たりスポーツに関連する人と会ったり、実際にアメリカのスポーツを観ていて思ったのは
- スポーツによってスタジアムなどのハード面では負けてない
同じサッカーのスタジアムを比べると MLSのPayPal Parkに比べて広島にあるサンフレッチェ広島のピースウイングスタジアムの方がスタジアムもその周辺の施設やアミューズメントも優れているように感じました。ただ、アメリカは他のスポーツの人気が高いためバスケ、アメフトなどのスタジアムの規模は圧倒的です。プロスポーツにおいて会場となるスタジアムをはじめとするハード面でコストを抑え良いものを作っていくことがひとつローカルプロスポーツの勝ち筋のように感じました。もちろん人気がないとお金が集まらず良い施設も作れないのが現状ですが。 - 大学スポーツはアメリカが圧倒的
アメリカの大学スポーツはNCAAという機関がまとめて管理しています。選手のブランディングやチケットの収益、スポンサー収入など日本のプロスポーツよりもビジネスとして優れているスポーツもあります。大学スポーツをビジネスチャンスと捉え出資している企業も多いように感じます。しかし、選手たちはスポーツだけをしていれば良いというわけではなくNCAAにより学業で一定の成績を満たせない学生は一切のクラブ活動に参加できなくなるという仕組みがあります。アメリカのアスリート学生たちはまさにエリートです。 - スポーツ関連の仕事の魅力
#スポーツ で関われる人たちがとても面白く、私も#スポーツ で仕事をすればこの人たちの仲間入りできると思うとよりスポーツに関連した仕事に就きたいという思いが強くなりました。仕事でもスポーツのことを考え、仲間たちと議論することは素敵なことだと思いました。
今月は主にスポーツでしたが、シリコンバレーに来た日本の学生のプログラムに帯同しました。スポーツに限らず、B-Bridgeが行っている人材育成のプログラムを通してシリコンバレー研修にどのような効果があるのかも学んでいます。実際にシリコンバレーでの研修は意欲の高い学生にとっては絶大な効果があると確信しています。
そこで島根県の学生も同様にしてシリコンバレーでの研修を行うことができれば、島根県にとってとてもプラスになると考え良い方法を模索しています。
私のように「ローカル出身の学生がシリコンバレーで学びそれをローカルに還元していく」といった今自分が体験していること、得られた成果を何か形にして発信できたらと考えています。
最後まで読んでいただきありがとうございました。また先日のセミナーに参加いただいた方ありがとうございました。楽しくお話ができて良かったです。
では、来月のレポートでお会いしましょう。
写真4:日本から来ていた学生と一緒にドッチボールのMeet up に参加した。Meet up はアプリを通じてイベントを開催できるものである。セミナーのようなものもあればスポーツのイベントもたくさんある。とにかく集まって同じことをしよう!やりたい人集合!というもの。いろんな国をバックグラウンドに持っている人が多い地域なので異文化の交流ができて楽しかった。ドッチボール自体はかなりハードだった。