私の留学先はアメリカ合衆国カリフォルニア州のシリコンバレーと呼ばれるエリアでそのシリコンバレーを構成する都市のひとつであるサンタクララのB-Bridgeという日本の会社でインターンをしています。


アメリカについたところからレポートを書こうと思ったのですがその前に実は少しやらかしそうになったのでその話からさせてください。
1月8日関空から出発したのですが、ここで最大のピンチを迎えます。アメリカに入国、滞在するために必要なESTAの申請をすっかり忘れていました。関空に向かうバスの中で気づきフライトまで残り5時間。通常ESTAの申請が通るまで1~72時間とされており3日前までの申請が推奨されているのです。飛行機をキャンセルしなければならない可能性が頭をよぎる中で食べ物飲み物ものどを通らず、ひたすら通知を待ちました。すると申請から2時間後無事取得の通知が届き予定通りアメリカに行くことができました。みなさんも入国や滞在のためのビザやそれに準ずるもののチェックはお忘れなく。

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写真1:飛行機の窓から見えた太平洋と北アメリカ大陸


ここからは暮らしのことについて書きます。
家はB-Bridgeのオフィスと同じサンタクララにあります。家から49ersというアメフトのチームのホームスタジアムであるリーバイススタジアムがあります。シェアハウスで他にも何人か別の国から来た人と一緒に住んでいます。みんな寝るのが早く22時ごろには寝始める人がいて23時ごろにはもうみんな寝ています。様々な国の人が滞在しているので少し大変な部分もありますが、楽しく滞在できています。
またアメリカは超車社会で有名ですが、企業も人も集中しているこのエリアでさえも車がない場合の不便さは島根県に引きを取りません。車は右側通行は有名かもしれませんが常時右折可能なので歩いていたら車に轢かれそうになりました。
交通手段が自転車なのですが、コンビニやスーパーマーケットがたくさんはないので自転車でも15分から20分くらいかかるのでかなり不便です。
買い物では物価高に加えて為替もかなり向かい風なので3食自炊して節約を心掛けています。お菓子なども決して安くはないです。

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写真2:滞在している家の近くにあるアメフトのスタジアム


次はインターンのことを書きます。


1月のインターン先での主な仕事内容はB-Bridgeが主催するジャパンフェアのイベント準備でした。日本の自治体、今回は富山県、泉佐野市、下呂市などが食べ物や工芸品を販売し、また畳屋さんや工芸家など作品を販売するなど、とにかく日本のものや文化をアメリカでも広げていこうというものです。ただ、ものが売れればよいというものではなく「日本のどんなものがこの地域で売れるのか」というマーケット調査という意味合いを持ちます。
B-Bridgeは海外にも市場を広げていきたい地方の職人さんや会社、行政などのサポートをしています。
 私は送られてくる商品の管理や売るときの説明、ポップ作りを担当しました。
 そしてイベントの当日、開催地であるナパバレーは雨で客足が減ってしまうのではないかと不安でしたが、近くのマーケットで集客をしたおかげでたくさんの現地の方が訪れてくれました。客引きをしていて感じたことはこちらの人はビラを受け取ってくれる人がとても多いです。そして説明をすると立ち止まってくれる人もまあまあいます。「イベントやってんの?いいじゃん!」といったような雰囲気を感じました。
 イベントに来てくれた人は日本のことをよく知っている人もいれば、たまたま近くに来たから寄ったなどさまざまでした。

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写真3:Japan fairの運営に携わったメンバー

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写真4:イベントに訪れたコスタリカ出身の兄弟。家族でナパを旅行中に立ち寄ってくれた。 

 

今月の活動を通して学んだことで島根県にも直結すると思うことは日本の地方自治体がグローバル化を進めていくためには何が必要かです。
私はこれを「キーパーソンがいるかどうか」だと考えます。よくあるのが県として(行政的なアプローチで)グローバル化を進めていこうとするときに担当者の方が変わってしまうことです。業務内容は引き継げたとしてもその人が築いた人脈は引き継ぐことは難しいです。人や物を海外に送り込むときに担当の人が変わることで教育プログラムの質が変わったり送り込める商品の幅が狭まったりします。キーパーソンとなりえる人、アグレッシブでパワー(物理的でない)のある人を育てるまたは引き抜くことも大切だと思います。
 また、この人がやった方がいいのではというポジティブな変更は良いと思います。システム的な変更はマイナスな部分が多いということです。
 
 
今月はスポーツビジネスに関してアクションを起こせなかったのですが、B-Bridgeのスポーツ担当の方にアメリカのプロスポーツ事情についてたくさん教えてもらいました。またその方からウォーリアーズでソーシャルメディアマネージャーをされている方や学生アスリートを中心にアメリカへの進学などを支援している方などを紹介していただいており少しずつ本格的にアメリカスポーツのビジネスについて学んでいこうと思います。

まとめにはなりますが、B-Bridgeという会社で関わる人の多さと実施しているプロジェクトの量に圧倒されています。そのひとつひとつをどうやって日本であるいは島根で応用していくかを日々考えています。また改めて人とのつながりでできることの幅は広がっていくことを感じました。もし、このレポートを読んでいる人で#島根で何か頑張りたいと思っている人がいたら、ぜひ島根県グローカル人材育成支援事業のメンバーになってください。

最後まで読んでいただきありがとうございます。また来月のレポートでお会いしましょう。