島根大学法文学部4回生の河合佑菜です。本事業奨学金のご支援により、9月から約半年間台湾の東海大學に交換留学することになりました。

初めての台湾

 9月9日、台湾北部の桃園空港に到着しました。
 出迎えてくれた学生ボランティアの方に案内され、長距離バスに乗って台中市の東海大學へ。初海外ということもあり不安な部分もありましたが、ボランティアの方々と合流するまで空港の中を探検して、買い物の練習やSIM契約、交通系ICカードの用意等々をしていたので、安心して留学生活をスタートさせることができました。

 大学につくと英語で寮の案内をされました。そこで初めて同室の日本人の子に会いました。寮の部屋の振り分けはある程度同じ出身地の人同士で組まれるようです。勉強してきているとはいえ、聞き慣れた言葉で話しかけられると安心します。

 このようにして、留学先での生活を始めることになりました。 

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交通系ICカード悠游卡。学生証にも同じ機能があると知らず、 2枚持ちになってしまった。

留学先について

 私が今お世話になっている大学は、台湾中部の台中市の、市中心部から少し離れたところにある東海大學という総合大学です。開拓の精神をモットーに幅広い学術分野に力を入れ、附属幼稚園から大学院博士課程までの教育機関を設置しており、現在約15,000人の学生を擁しています。この大学のシンボルである路思義教会は2026年の最新版の地球の歩き方にも載っており、朝女性寮から大通りに出ると、教会の方まで観光や散歩に来る人々の姿が見られます。また、隣接する第2キャンパスでは牧場で様々な動物を飼育しており、そこで採れた牛乳やその加工品は学内のカフェやショップで購入することができます。

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路思義教会。日曜日には礼拝が行われている。

 留学生は基本的にどの学部の授業も、担当教員が許可する限り受講することができます。ただ、授業開始日が過ぎても自動で許可が下りない場合は、直接教員や教務課に相談する必要がありました。また同時に台湾華語センター(CLC)での授業も割り振られており、単位上限と照らし合わせて慎重に科目を選ぶ必要がありました。渡航前に履修計画を確定させておくのが理想でしたが、現地に着いてからCLCの授業時間についての通知が届いたため、授業開始日の14日から初回授業へ出席する傍ら、本科の開講科目の履修登録を進めていきました。最終的には、毎週平日午前中の3時間はCLCで台湾華語を学び、午後は受講許可が下りた文化系の3,4科目を学べることになりました。

中秋節

 今月25~28日は、土日が中秋節と孔子節に挟まれる形で四連休になっており、奇しくも遅めのシルバーウィークが来たようでした。学生はみんな帰省か観光で出払ってしまい、静かすぎる寮で一人花火の音を聞くのは寂しかったので、最終日に台北に行ってきました。当初は台北101近くの松山文創園区に活動のために寄る予定でしたが、日帰りのため時間がなく、 迪化街や西門紅楼のショップを見て回る程度でした。迪化街には「ノスタルジック」かつ「かわいい、おしゃれ」なものがたくさん並んでおり、マジョリカタイルのコースターや漁師網バッグ、モダンなデザインの刺繍が施された伝統的な女性靴など、まさに文創の産物といったものが多く見られました。大量のドライフルーツのようなものもいろいろな場所で売られており、同行者の台湾にルーツを持つ方に「この辺りは昔漢方を売っていた」と教えてもらい、複合的な知識が必要であることも再確認しました。

 西門紅楼は、建物自体だけでなく、内部までもが「文創拠点」としてリノベーションされ、若手クリエイターの活動場所になっていました。短時間の滞在でしたが、個性的な工房が多く、実力のあるブランドやクリエイターが選ばれているのだと分かりました。

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漁師網バッグ。写真のものは少し高級で一つ900円程度。

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マジョリカタイルのコースター

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西門紅楼外観

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西門紅楼一階の案内パネル。実際には16より多く工房が入っているらしい。

 今回の主な目標は、活動範囲を広げることでした。高鐵、台鐵、MRT、バスといったほとんどの公共交通機関を使えるようになり、また文創にかかわる商品や店舗を直接見ることができました。来月は台中市内の文創区に見学に行き、最終目標である「島根の伝統工芸品の課題解決への手がかりを得ること」への道を模索したいと思います。